ソーシャルスタイル理論で相手を分けてみる。

ソーシャルスタイル理論というのは人のタイプを
ざっと4つに分類する理論です。
人間の行動をよく観察すると一定の傾向があるのですね。

この人はこういう人なんだなって言うのが分かると
コミュニケーションがしやすいです。

大枠で相手を捉えてコミュニケーションの
キーポイントにしてみましょう。

ソーシャルスタイル理論によりますと、
人のタイプは下の表のように、
感情表出の度合いによってドライビング、
エクスプレッシブ、エミアブル、アナリティカル
の4つに分類されます。








1列1行感情の現れ (高い)感情の現れ (低い)
自己主張(高い)エクスプレッシブ
気持ちや考えを素直に話す
形式に囚われない
表情豊かで話好き
ドライビング
行動が早い
冷たく見える
競争心が旺盛
自己主張(低い)エミアブル
親しみやすい
協調的な態度
世話好き
アナリティカル
ひかえめ
形式や論理性を重視する
世話好き

次で詳しくその特徴と接し方を解説します。

ドライビング(自己主張:高い、感情表出:低い)

特徴

・リーダーになることが多い。
・完璧主義。
・人に判断されることが大っ嫌い。
・判断力がある。
・一般的に「仕事ができるタイプ」。
・リーダシップを強く発揮できる。
・衝突を恐れることが無い。
・人を褒めるのが苦手である。
・ビジネスを優先させ気味。

見分け方

・論理的に話す。
・口調が早め。
・自己主張をしっかりと行う。
・計画を立てたり、実行することが得意。
・横からの口出しには反発しがち。
・表情はキツく、怖いイメージが多い。

効果的な接し方

・「教えてほしい」というような接し方がいい。
・説明や連絡をしっかりと行う
・結論を先に伝えるようにする。
・指示をするのではなく、目的や意義を伝えて任せた方がいい。

エクスプレッシブ(自己主張:高い、感情表出:高い)

特徴

・場を盛り上げたり、盛り上げようとしてくれる。
・楽天的な性格。
・羽目を外すことが多い。
・飽きっぽく、よく忘れる。
・褒められることが大好き。
・企画やアイデアを積極的に出す
・あいまいなアイデアが多い。
・人と接する仕事を好み、それ系の仕事につく。
・プロジェクトを立ち上げるのは得意だけど、継続が苦手。
・計画を立てることも実行するのも苦手である。
・行き当たりばったりの傾向がある。
・安請け合いをしがち

見分け方

・口調が早め。
・テンポよく喋る。
・人前が全然苦にならない。
・身振り手振りをしっかりとする。
・表情が豊か。
・話を大げさにする。
・軽い人にみられることがある。

効果的な接し方

・楽しんで会話する。
・大げさに相槌を打って同意する。
・会話を止めたいときは率直に伝えること。
・忘れっぽく安請け合いしがちなのでリスクマネジメントをしておく。
・曖昧なアイデアに対しては、すぐ批判しないで、実行のためのサポートをする。
・飽きっぽいので進行具合は確実に調べる。

エミアブル(自己主張:低い、感情表出:高い)

特徴

・いつもニコニコしてる。
・縁の下の力持ち的な存在である。
・頼まれ事を基本断れない。
・人のサポートをする仕事に就く人が多い。
・八方美人である。
・リーダーの仕事は得意ではない。

見分け方

・口調がゆっくりで、穏やかにしゃべる。
・人前で喋ることが不得意。
・相手の話をよく聞いている。
・頼まれると基本的に断らない。
・褒められると謙遜しがち。

効果的な接し方

・感謝の気持ちをしっかりと伝える。
・必要であることをしっかりと伝える。
・ストレートな会話が苦手な為、本音を聞きたいときは穏やかに、ゆっくりと会話する。
・仕事を任せたいときは定期的に声をかける。

アナリティカル(自己主張:低い、感情表出:低い)

特徴

・分析が得意、好き。
・職人や技術者、研究者にとても多い。
・コツコツ積み上げるタイプである。
・曖昧なことは言わない。

見分け方

・いつも冷静沈着。
・正確さを求められる仕事が得意である。
・場を盛り上げたり、アイデアを出すことは苦手。
・計画を立てることが得意。
・行動は慎重で正確。
・意見を冷静に分析して、現実的な発言をする。そのため口数は少ない。
・いい加減な対応や仕事を嫌う事が多い。

効果的な接し方

・しっかりと時間をとり具体的な会話をする。
・意見を求めるときにはしっかりと時間を与える。
・準備の時間を与える。(会議で意見を聞くとき、前もって質問を伝えるなど)